日本の民俗学での伝説の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 07:41 UTC 版)
民俗学研究においては、便宜上、柳田國男の提唱により伝承文芸(口承文学)の収集例のうち昔話でないものを「伝説」とする定義がされた。 この分野の黎明期には、昔話系も伝説系も、同様に、「民話」(本来は "folk tale" の訳語)ないし「民譚」として扱われていたが、各地の口承文学の採集作業が進むにつれ、その区別や定義が鮮明になってきた。柳田らは、「民話」という外来訳語を排して、純国産の「昔話」という用語のみを使うことを期したのである。 また、これを受けて、日本国内の人文学界では、大戦後の一時期に、「民話」すなわちイコール「民間説話」であり、広く民間伝承の文学一般をさすことばという新解釈をし、そのなかに「伝説」も包容されるもの、とかなり強引な枠はめをこころみた。
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