日本におけるリンゴジュース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/12 13:18 UTC 版)
「リンゴジュース」の記事における「日本におけるリンゴジュース」の解説
日本において最初にリンゴジュース(果汁100%)を売り出したのは、大日本果汁株式会社(現在のニッカウヰスキー株式会社)である。創業者の竹鶴政孝は、ウイスキー作りのため資本を集めて北海道余市で起業した。しかし、ウイスキーは製造開始から出荷まで数年かかるため、余市周辺の特産品であったリンゴを原料に、リンゴジュース(商品名は日果林檎ジュース、のちに日果林檎汁)を製造・販売して糊口をしのぐ事にした。だが安価な果汁入り飲料が普及していた当時、高価な果汁100%リンゴジュースはあまり売れなかった。 しかしながらその際、リンゴジュースの栄養価を宣伝したため、風邪の治療法として限定した形であるが、リンゴジュースが普及した。市販のリンゴジュースが入手できない場合にも、家庭でリンゴを絞ってジュースを作って飲ませる民間療法が普及している。 なお、果汁100%を越える濃縮リンゴジュースは、大日本果汁以前に寿屋(現在のサントリー)より販売されていた。 いずれにせよ、現在ではかつてのような高価な飲料ではなく、日常で飲まれる飲料となったため、風邪の民間療法としてのリンゴジュースの飲用は、過去のものとなっている。
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