日本で確認されている生物化石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 03:29 UTC 版)
「トルネーシアン」の記事における「日本で確認されている生物化石」の解説
日本の山口県に分布する秋吉石灰岩の最下部に位置する凝灰質頁岩から産出するレンズ状石灰岩からは、トルネーシアンのコノドント化石が得られており、秋吉石灰岩の時代範囲をトルネーシアンまで遡ることができる。生物礁の形成は火山活動がおおよそ終了したトルネーシアンからビゼーアンに始まった。先駆生物としてウミユリが火山体上に繁栄し、続いて外肛動物(コケムシ)が参入する形で初期の礁が形成されていった。 日本の東北地方に分布する南部北上帯奥火の土地域の尻高沢層からは、Schizophoria pinguis や S. mayesensis、Unispirifer kozuboensis などのトルネーシアンの腕足動物から構成される動物群が産出している。同じく南部北上帯の岩手県日頃市地域にもトルネーシアン階が分布する。長安寺付近に分布する砂岩頁岩層もトルネーシアンかあるいはそれに近い時代の地層であると長らく考えられていたが、セルアトリパやキルトスピリファーなど後期デボン紀の腕足動物化石が産出しているため上部デボン系と考えられている。
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