旋回制動安定性
旋回中にブレーキ操作を行ったときのクルマの安定性をいう。旋回制動をBITと略称する。通常、進路のずれとヨーイングが問題となる。急制動時の前・後輪のロックによる現象もあるが、操縦安定性からは軽中程度の制動で起こる巻込み現象が注目される。制動時の荷重移動による前・後輪のコーナリングフォースの増減、タイヤの制動力特性、トー変化、前後の制動力配分、制動力立上がり勾配などが影響する。また、タックインの強いクルマは不利である。横加速度が高いとき、ウエットや氷雪路など、滑りやすい路面や下り坂で起こりやすい。ABSは改善効果がある。試験は、定常円旋回中にブレーキ液圧(減速度)を段階的に変えて、進路やヨーレート、横向き加速度などの変化を計測する。
参照 タックインWeblioに収録されているすべての辞書から旋回制動安定性を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 旋回制動安定性のページへのリンク