制動力配分
全車軸の制動力総和に対する各車軸ごとの制動力の比で表した値。例えば、前軸:60%、後軸:40%というように表す。実際に車輪に働く制動力の比は、ブレーキ諸元(ホイールシリンダー径、ブレーキ有効径、ブレーキファクター、ブレーキ液圧制御バルブなど)によって決まるので、これを実制動力配分と呼ぶ。一方、いかなる路面ミューにおいても、前後輪が同時にロックするような制動力配分は、車両諸元によって決まり、これをとくに理想制動力配分と呼ぶ。実制動力配分が理想制動力配分に一致したときロック限界減速度は最大になる。実制動力配分は、後輪が先にロックするのを防ぐため、およびロック限界を高めるために、通常は理想制動力配分ラインよりやや下にくるように設計される。
- 制動力配分のページへのリンク