新属としての独立と綴り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:31 UTC 版)
「スクトサウルス」の記事における「新属としての独立と綴り」の解説
パリアサウルス("Pariasaurus")とパレイオサウルス("Pareiosaurus")はいずれも南アフリカ共和国のパレイアサウルス(Pareiasaurus)のスペルミスである。1930年にソビエト連邦の古脊椎動物学者 Aleksandra Paulinovna Anna Hartmann-Weinberg は北ドヴィナ川から産出したパレイアサウルスの標本は1種のみであると主張し、また新属として分類できるほどパレイアサウルスと相違点があると述べた。アマリツキーはパレイオサウルスというユニークな属名を使用していたものの、これは単なるミスであったため、彼女はパレイオサウルスをパレイアサウルスのジュニアシノニムとし、新属スクトサウルス属を創設した。スクトサウルスという属名は日本語に訳すと「盾トカゲ」を意味する。 なおこのとき、彼女は種小名のスペルを karpinskyi に改めたが、1937年には karpinskii に変更した。ワトソンが自信の論文の綴りを本種の公式な記載として明示していなかったことと、karpinskii の綴りが普及していたことを踏まえ、2001年にオーストラリアの生物学者S・Y・リーは 動物命名法国際審議会に対して karpinskyi の綴りを公式に無効にするよう、そして著者名の引用を Amalitskii, 1922 に定めるよう嘆願した。
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