新作能の題材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 09:22 UTC 版)
室町以前の古典文学の多くは既に能の題材となっているため、『源氏物語』などの新作能は作りにくい。 第二次世界大戦前の新作能では、日清戦争や日露戦争、太平洋戦争に題材を取ったものも数多く制作された(『高千穂』『海戦』『征露の談』『皇軍艦』『撃ちてし止まむ』『玉砕』など)。 戦後はイェイツの原作による『鷹姫』、シェイクスピアの原作による『マクベス』『オセロ』など、外国文学を題材にしたものも書かれている。珍しいところでは、美内すずえの漫画『ガラスの仮面』のスピンオフ作品である『紅天女』やモダンバレエの翻案『ジゼル』などもある。日本文学からは高村光太郎『智恵子抄』、宮沢賢治『永訣の朝』なども新作能の題材となっている。 2020年9月、ブルガリアのプロブディフで『オルフェウス』が日欧合作で上演されるなど、新作能は外国人や海外へも広がりを見せている。
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