斬られた女と三つの林檎と黒人リハンとの物語(第18夜 - 第24夜)
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バートン版「三つの林檎の物語(第19夜‐第20夜)」 東洋文庫版「三つの林檎の物語(第19夜‐第20夜)」 教王(カリーファ)ハールーン・アル・ラシードがお忍びで、大臣ジャアファル・アル・バルマキーと御佩刀持ちマスルールを従えバグダードの町を歩いていると、漁師に出会ったので、金を与え網を打たせると、若い女の死体が入った箱がかかった。教王はジャアファルに3日以内に殺人犯を捕らえないと、代わりにジャアファルを死刑にすると告げた。犯人は見つからず、ジャアファルが死刑になろうとしたとき、若い男が自首し、次に老人が自首した。 若い男は殺された女の夫で、老人は殺された女の父であった。ある日、病気がちの妻が「林檎が欲しい」と言ったので、若い男はバグダッドの町中を探したが、林檎はなく、遠くバスラの町の教王の果樹園まで旅して園丁から林檎を3個分けてもらって帰ったが、妻は結局林檎を食べなかった。若い男が町を歩いていると、黒人が林檎を持っていたので、聞くと「愛人からもらった」と言ったので、妻が浮気したと思い、逆上して妻を殺してしまったが、その林檎は取られたものだと分かり、後悔し、妻の父に告白するが、妻の父は男に同情し、男が自首したことを聞き、身代わりに自首したというものであった。 教王は話を聞き、両者に同情して罪を赦し、ジャアファルに3日以内に黒人を見つけなければジャアファルを代わりに死刑にすると告げた。3日後、ジャアファルは自分の娘が家の黒人奴隷リハンから林檎を買ったことを知り、リハンを捕らえ教王に差し出すが、「大臣ヌーレディンとその兄大臣シャムセディンとハサン・パドレディンの物語」をするのでリハンを赦すことを願い出、願いは許可された。
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