教皇資格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 15:20 UTC 版)
古代において、ローマ司教(教皇)に選ばれるのは男性信徒でありさえすればよかった。しかし769年以降、聖職者にその資格が限定された。時代がたつとさらに限定されて枢機卿団のみが資格を持つことになった。1179年の第3ラテラン公会議では、再び教皇資格を一般信徒にまで広げている。1378年に選ばれたウルバヌス6世は、枢機卿団以外から教皇に選ばれた最後の人物となった。 ローマ司教といっても、別にイタリア人である必要はない。実際、第264代教皇ヨハネ・パウロ2世以降の教皇はすべて非イタリア人が選ばれている。現代でも、男性信徒であれば誰でも枢機卿団に選ばれる資格があることになってはいるが、実際にはほとんどが大司教または司教から選ばれている。 女性には史上、教皇になる資格が与えられたことはない。「中世にジョアンナという女性教皇がいた」という伝説があるが、これはフィクションである。
※この「教皇資格」の解説は、「コンクラーヴェ」の解説の一部です。
「教皇資格」を含む「コンクラーヴェ」の記事については、「コンクラーヴェ」の概要を参照ください。
- 教皇資格のページへのリンク