政治学の諸領域と政治学方法論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/02 06:31 UTC 版)
「政治学方法論」の記事における「政治学の諸領域と政治学方法論」の解説
伝統的に、西洋政治学の研究は、プラトン・アリストテレスに始まり、ホッブズ・ロック・ルソーらの近代の社会契約論を経てマルクス主義に至るまで、特定の政治思想的な立場に基づく規範的な議論、次いでジョン・スチュアート・ミル『代議制統治論』に見られるような制度論的議論が主流を占めていた。このような流れを現代に引きついでいるのが政治思想史(政治学史とも呼ばれる)や政治哲学の領域であり、それと密接に関係するのが歴史学的方法論に基づいて研究される政治史の領域である。これらの諸領域は、現代においてもなお、政治学の研究領域の一部と考えられており、それぞれ研究が進められている。 これとは別に、主にアメリカ合衆国で発展したのが実証的な研究手法を用いる政治学的研究(=政治科学 Political Scienceとも呼ばれる)である。現代における政治学研究において、このような実証的な研究は大きな重要性を持っており、それぞれ分析対象や方法論から政治過程論、政治行動論、比較政治学、行政学などの諸領域において研究が進められている。これらの諸領域においては、政党や利益団体、選挙や投票行動、政治文化、政治体制などが検討されるほか、隣接領域として国際政治学や公共政策論などが存在する。
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