政府総部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 02:53 UTC 版)
政府総部は組織であると同時に、2011年以降、香港島金鐘北部にある添馬添美道2号 (2 Tim Mei Avenue, Tamar) に建つ庁舎(政府總部,Central Government Offices)をも指す。組織としての政府総部は、政務司司長を頂点とし、政務司司長弁公室および財政司司長弁公室(司長弁公室は長官官房と訳される)と13局(決策局)から構成されている。一部を除く局の所在地は、添馬の政府総部に集中している。 現在の政府総部は、しばしば「3司13局」とも呼称されるが、司は一つしか設置されていない。しかし唯一の司である律政司は中環の下亜厘畢道(Lower Albert Road)沿いにある律政中心(Justice Place, 旧中区政府合署=添馬移転前に政府総部が入居した合同庁舎)に入居し、執行部門に分類されている。つまり政府総部の一部ではない。イギリス統治時代の総督府で行政長官官邸である礼賓府(Government House)は上亜厘畢道(Upper Albert Road)に面し、律政中心=旧中区政府合署に近い。ただし初代行政長官であった董建華は礼賓府を用いず、中区政府合署にオフィスを構えた。 決策局は、行政長官に対して責任を負っている。ただし、政務司司長の指導または財政司司長の指導も受ける。主要官員問責制導入後、局のトップは政治任用の「局長」である。複数の事務を管轄する局では、内部に「科」が設置され、局長の補佐役である常任秘書長が「科」の責任者を務める。ただし、一部の局では「科」が設置されていなかったり、執行部門が決策局の内部組織として組み込まれ、そのトップが常任秘書長を兼任する場合もある。常任秘書長は局内の公務員のトップの地位にある。このほかに政治任用ポストの「副局長」と「政治助理」がある。
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