推測誤差の補正とは? わかりやすく解説

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推測誤差の補正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/03 05:27 UTC 版)

イェイツのカイ二乗検定」の記事における「推測誤差の補正」の解説

カイ二乗分布用いてカイ二乗検定解釈する場合、表の中で観察される二項分布度数離散型の確率連続的なカイ二乗分布によって近似することができるかどうか推測することが求められる。この推測そこまで正確なものではなく誤り起こすこともある。この推測の際の誤りによる影響を減らすため英国統計家であるフランク・イェイツは、2 × 2 分割表の各々観測値とその期待値との間の差から0.5差し引くことによりカイ二乗検定の式を調整する修正を行うことを提案した。これは計算結果得られるカイ二乗値を減らすことになりp値増加させるイェイツ修正効果データサンプル数が少な時に統計学的な重要性過大に見積もりすぎることを防ぐことである。この式は主に分割表の中の少なくも一つ期待度数が5より小さ場合用いられる不幸なことに、イェイツ修正修正しすぎる傾向があり、このことは全体として控えめ結果となり帰無仮説棄却すべき時に棄却損なってしまうことになりえる(第2種の過誤)。そのため、イェイツ修正データ数が非常に少ない時でさえも必要ないのではないかとも提案されている。例え次の事例: ∑ i = 1 N O i = 20 {\displaystyle \sum _{i=1}^{N}O_{i}=20\,} そして次がカイ二乗検定に対してイェイツ修正行った場合である: χ Yates 2 = ∑ i = 1 N ( | O iE i | − 0.5 ) 2 E i {\displaystyle \chi _{\text{Yates}}^{2}=\sum _{i=1}^{N}{(|O_{i}-E_{i}|-0.5)^{2} \over E_{i}}} ここで: Oi = 観測度数 Ei= 帰無仮説によって求められる(理論的な)期待度数 Ei= 事象発生回数

※この「推測誤差の補正」の解説は、「イェイツのカイ二乗検定」の解説の一部です。
「推測誤差の補正」を含む「イェイツのカイ二乗検定」の記事については、「イェイツのカイ二乗検定」の概要を参照ください。

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