接合の性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/09 05:51 UTC 版)
アルミの接合には、主に次の方法がある。 タッピンネジ 材料強度が小さい事を利用して、先孔なしにビスをねじこむ方法である。数を打つ事が容易で、強度も確保できる。一方で解体時に取り外しがしにくく、アルミの利点であるリユース性を妨げる。 嵌合(かんごう、はめあい) オス側とメス側の形状をはめ合わせる接合方法である。部材を平行に並べれば嵌めあわせられる形状は施工しやすいが、外れにくくする必要があり、部材の端部から部材を滑り込ませて嵌めあわせる形状は施工しにくいが、外れにくい。いずれも構造上の遊び部分が発生するため緊結(クサビ材、タッピンネジ)する方法をとる。 ろう付け 母材よりも融点の低い材を溶着して接着する方法。母材が融解しない点で溶接と異なる。法規的には一般的な構造材の接合方法として規定されていないが、これらを用いている代表的な物にアルミハニカムパネルがある。ただ高価なため、現状では庇や家具のみ用いられる。 その他 鉄骨同様に溶接、高力ボルト接合も可能だが、アルミ合金は溶接によって強度低下するので注意をする。溶接と似ているが、摩擦撹拌接合は強度低下やゆがみが少ない。
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