接合子形成に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 06:19 UTC 版)
接合菌類の多くは、性の分化はないが、ややそれに似た自家不和合性があり、単独の株のみでは接合胞子を形成せず、好適な他の株と接触する必要がある。このしくみについての研究にも、このカビが大きく関わっている。 これらのカビでは、個々の株は+と-で表される2通りに分かれており、同じ符号の株の間では接合は行われず、異なる符号の株同士の接触時にのみ接合胞子が形成される。この性質は単独の対立遺伝子に支配されているらしい(ウェブスター/椿、1985、p.204)。 また、異なった種間では接合子は形成されないが、好適な株同士であれば配偶子嚢形成が誘発される場合がある。これを利用すれば、種が異なっていても共通するような+-株を設定することができる。現在では、ヒゲカビがその基準に使われている。
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