掘削用設備とは? わかりやすく解説

掘削用設備

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 15:19 UTC 版)

ちきゅう」の記事における「掘削用設備」の解説

上記経緯により、本船ではライザー掘削システム英語版)を備えている。これは石油プラットフォームなどによる海底油田の掘削では多用されてきたが、科学掘削船としては世界初採用となった従来掘削船用いられていたライザーレス掘削システムではドリル・パイプだけで掘り進んでいたのに対し本船ライザー掘削システムでは、ドリル・パイプライザー呼ばれる中空パイプの中を通っている。ライザー掘削船から海底面まで達しており、そこから先はドリル・パイプだけで掘り進んでいくことになる。ドリル・パイプ先端からは比重が大きい泥水噴出しており、掘削内の壁面圧力調整するとともに泥水しっくい効果によって掘削孔の崩壊防止できる。またライザー通じて泥水削りかすを回収する本船場合ライザー内径533mm、1本の長さ27メートル重量は約27トンである。水深2,500mでの掘削では、約90本をつなぐことになる。また、その内部に通じドリル・パイプ直径140mm、長さ9.5メートルの高強度鋼管であり、先端部にはダイヤモンドなどの掘削刃がついたドリル・ビット付けられている。地底下7,500メートルまで掘削する能力備えている。これは世界最高の掘削能力であり、マントル物質巨大地震発生域試料採取することができる。ライザー先端部(海底面)には防噴装置BOP)が取り付けられており、石油ガス噴出した場合にも掘削孔内に留めることができる。

※この「掘削用設備」の解説は、「ちきゅう」の解説の一部です。
「掘削用設備」を含む「ちきゅう」の記事については、「ちきゅう」の概要を参照ください。

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