拡張ワイリー方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 09:00 UTC 版)
拡張ワイリー方式(Extended Wylie Transliteration System, EWTS)は、サンスクリットからの借用語を表せるように福田洋一がワイリー方式を拡張したものである。ワイリー方式にない文字は、サンスクリットの翻字方式である京都・ハーバード方式と同様、主に大文字を使って表記する。また、サンスクリットからの借用語ではチベット語の固有語表記とは異なる子音字が縦に並ぶことがあるが、その場合は子音間を + で区切る。 ヴィラーマ(母音消去記号)を表現することもでき、haなどに基本となる文字の後に「?」を追加し「ha?」とすることで ཧ྄ (h)のように母音消去記号のついた文字を表現することが可能である。 チベット文字ཨཱ ཨཱི ཨཱུ རྀ རཱྀ ལྀ ལཱྀ ཨཻ ཨཽ ཨཾ ཨྃ ཨཿ IAST方式ā ī ū ṛ ṝ ḷ ḹ ai au aṃ am̐ aḥ 拡張ワイリー方式A I U r-i r-I l-i l-I ai au aM a~M aH チベット文字ཊ ཋ ཌ ཎ ཥ གྷ ཛྷ ཌྷ དྷ བྷ ཀྵ IAST方式ṭ ṭh ḍ ṇ ṣ gh jh ḍh dh bh kṣ 拡張ワイリー方式T Th D N Sh g+h dz+h D+h d+h b+h k+Sh 例:六字大明呪(ཨོཾ་མ་ཎི་པདྨེ་ཧཱུཾ)は oM ma Ni pad+me hUM と翻字される。
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