拡張メソッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 02:32 UTC 版)
同様のデータ構造に対して後から操作を追加するために取り入れられた。例えば、LINQ to Objectの場合はIEnumerableインターフェイスの拡張メソッドとして標準クエリ演算子を含むメソッド群が追加された。
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拡張メソッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 23:38 UTC 版)
拡張メソッド (extension method) が導入された。既存のクラスを継承して新たなクラスを定義することなく、新たなインスタンスメソッドを疑似的に追加定義することができる。具体的には、入れ子になっていない、非ジェネリックの静的クラス内に、this 修飾子をつけた、拡張メソッドを追加する対象の型の引数を最初に持つメソッドをまず定義する。これによって、通常の静的メソッドとしての呼び出しの他に、指定した型のインスタンスメソッドとしての呼び出しを行うことができるメソッドを作ることができる。以下に例を挙げる: public static class StringUtil{ public static string Repeat(this string str, int count) { var array = new string[count]; for (var i = 0; i < count; ++i) array[i] = str; return string.Concat(array); }} この例は、文字列(string 型のインスタンス)を指定した回数繰り返し連結したものを返すメソッド Repeat を、既存の string 型に追加している。このメソッドは、以下のように呼び出すことができる: // 静的メソッドとしての呼び出しStringUtil.Repeat("foo", 4);// 拡張メソッドとしての呼び出し"foo".Repeat(4);// (どちらの例も "foofoofoofoo" を返す) また、列挙型やインターフェイスなど本来メソッドの実装を持ち得ない型に、見かけ上インスタンスメソッドを追加することも可能である。以下に例を挙げる: public enum Way{ None, Left, Right, Up, Down}public static class EnumUtil{ public static Way Reverse(this Way src) { switch (src) { case Way.Left: return Way.Right; case Way.Right: return Way.Left; case Way.Up: return Way.Down; case Way.Down: return Way.Up; default: return Way.None; } }} このメソッドは以下のように呼び出すことができる: Way l = Way.Left;Way r = l.Reverse(); // Way.Right 拡張メソッドは糖衣構文の一種であり、カプセル化の原則に違反するものではないが、必要な場合に限り注意して実装することがガイドラインとして推奨されている。
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