拠出制と無拠出制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 03:26 UTC 版)
受給者が掛け金や保険料を負担せず(拠出を条件としない)、一般税収を原資とする年金を無拠出制年金という。これに対して、保険者が掛け金や保険料を負担(拠出)し、その収入によって確立される年金を拠出制年金という。 拠出制と無拠出制税方式(無拠出制)拠出制(社会保険制度)利点 徴収コストがかからない。年金未加入者が発生することがない 保険料免除により、年金減額されるということがなくなる 保険料拠出の見返りとして受給できるため、権利性が強い 景気変動に対して、比較的安定した財源である 所得比例年金制度と相性が良い 欠点 国家財政とリンクしており、財源確保の必要がある 所得比例年金制度への適応が難しい(給付と負担の関係がないため) 低所得などで拠出できていない者は、給付対象外となる 保険料の徴収コストがある 各国の基礎年金においては税方式が一般的である。日本は社会保険方式である。民間保険会社や信託銀行、その他の会社や私的団体によって運営される年金においても、拠出制年金が採用される(養老保険など)。
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