押山発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:36 UTC 版)
愛知県側で最初の発電所は押山発電所である。「第二水力」として水利権を得た地点にあたり、1921年10月4日着工、翌1922年(大正11年)6月20日に竣工した。 発電所は根羽川左岸、愛知県北設楽郡稲橋村大字押山(現・豊田市押山町)に位置し、上流側の大字大野瀬(現・同市大野瀬町)において堰堤にて取水する。完成後の1924年(大正13年)9月に取水量を当初の1.3倍に増加する許可を得ている。主要設備はフランシス水車および3,600kW発電機各1台(製造者は下村発電所に同じ)を備える。発電所出力は当初2,500kWであったが、1924年11月に3,200kWへと引き上げられた。 発電所竣工と同時に下村発電所・釜井開閉所間の既設送電線が延長され、押山発電所から岡崎変電所へ至る77kV送電線として整備された。さらに1922年8月には、岡崎変電所から名古屋市南区笠寺町の名古屋変電所へ至る33kV送電線も完成している。
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