抗菌性の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 22:55 UTC 版)
銀イオンは、バクテリアなどに対して極めて強い殺菌力を示すので、浄水器の殺菌装置など、急速に殺菌剤として普及してきた。抗菌性を持つものとしては、オゾンや金属銀と金属銅がある、銅に関しては用いられるようになってからは200年ほどの歴史がある。銀は1990年頃から使用されるようになった。 銀イオンは感光性があり、普通の塩の状態ではすぐに還元されて黒い銀の単体粒子が析出してしまうため、最近はチオ硫酸イオンなどを配位させた錯イオンを用いて、感光性をなくしたものを使用している。 銀は比較的人体への毒性が低いとされているが 、化管法 (PRTR法)の施行令により、銀及びその水溶性化合物は第一種指定物質とされている。常時使用する従業員の数が21人以上の事業者が、その年度ごとに純銀換算1トン以上の銀または銀化合物を使用する事業所がある場合もしくは、他法令で定める特定の施設を設置している事業者は、PRTR法の定めに従って使用量の届出が必要なことに注意しなければならない。
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