戴冠ダービー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:18 UTC 版)
6月6日、晴天に恵まれたエプソムダウンズは、50万とも70万人ともいわれる大観衆で膨れ上がった。女王はタッテナムコーナーからグランドスタンド前までコース上を走る車のパレードで入場し、4日前の戴冠式でのロンドンの街をおもわせる大歓迎を受けた。発走の時点ではピンザとプレモニションが並んで5対1の一番人気となり、オリオールは下見所や入場行進での焦れ込みが嫌われ9対1(10倍)の三番人気となっていた。 27頭が出走したレースはアーガー・ハーン3世の持ち馬シカンプール Shikampour (GB) が先行した。25回チャンピオンジョッキーとなったゴードン・リチャーズ騎乗のピンザは丘の頂上では馬群の中に潜んでいたが、タッテナムコーナー入り口に入ると二番手に上がって行った。そのまま先頭から4馬身ほど離れた二番手で直線に入り、後続の馬群は4 - 5馬身遅れて続いた。さらに1ハロン過ぎるとピンザは先頭のすぐ後ろに取りついた。ゴール手前2ハロンでリチャーズが促すと、ピンザは難なくシカンプールを捉え、そのままリードを広げ始めた。後ろからはオリオールが追いかけてきたが2着までだった。ピンザはオリオールに4馬身差をつけ優勝した。1馬身半遅れてフランスからの遠征馬ピンクホース Pink Horse (FR) (33対1(34倍))がシカンプールを交わして3着。ニアルーラ(22対1(23倍))は9着、プレモニションは17着以下の着外だった。
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