戴国の事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)
王や麒麟が「欠ける」という状態が、「死ぬ」を意味していない場合がある。すなわち王や麒麟が、幽閉や事故など何らかの理由で朝廷と連絡をとれないため、国権の担い手としてみれば欠けているが死んだわけではない場合である。 この場合、王や麒麟は存在しているにも関わらず、国権を担えない。上の規則に従えば、「王も麒麟も欠けている」ため2以下に国権を移すべきところだが、御璽の効力が消えておらず白稚の足を使うことはできない。しかも王や麒麟が他者に御璽の使用を許可していないので、御璽も使えない。よって、天綱と慣例に従う限り、国権保有者が空白になってしまう。 戴国で上記の事例が起こった際は、文字通り国権が停止してしまう事態に陥った。その隙をついた将軍・阿選により国権を奪われたが、新しい王や麒麟は選べず、仙である阿選は天からの捌きとも死とも無縁であるため、通常の偽王以上に権力基盤は強くなっている。十二国の天の法と慣例の隙間を突いた形になる。
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