掛け踊り 懸け踊り (かけおどり)
①村や町などの共同体間で踊りを掛け合う、あるいは踊りを送り継いでいく芸能形式。踊り芸能の古い形態であり、また基本的形式の一つ。「神送り」「移動」という要素と深く関係する。
代表的なのは中世に流行した風流踊り。厄神を踊りによって囃したて、村境から送り出す。次の村もこれを受けて村中を踊り廻り、また次の村へと踊り継いだ。
踊り継がれた最後は海などに流してしまうこともあるが、掛けられた踊りに返し踊りが掛けられることも多かった。戦国時代の京都での公家・武家の盆踊りでも返し踊りが掛けられ、また江戸時代初期に流行した小町踊りでも、掛けられた踊りは返さなければ縁起が悪いものとされた。
伊勢踊りも、掛け踊りの要素をもつ。
②踊り歌の形式からみた踊りの名称。
古い盆踊りでは、男女間や音頭と踊り子の間で歌文句の掛け合いで進行する形式があり、このような踊りも①と別の意味で掛け踊りと呼ぶことがある。
男女間の掛け合いを残す代表例に奄美大島の八月踊りがある。また音頭と踊り子の掛け合いは長野県新野盆踊りなどいくつかの土地で見ることができる。
代表的なのは中世に流行した風流踊り。厄神を踊りによって囃したて、村境から送り出す。次の村もこれを受けて村中を踊り廻り、また次の村へと踊り継いだ。
踊り継がれた最後は海などに流してしまうこともあるが、掛けられた踊りに返し踊りが掛けられることも多かった。戦国時代の京都での公家・武家の盆踊りでも返し踊りが掛けられ、また江戸時代初期に流行した小町踊りでも、掛けられた踊りは返さなければ縁起が悪いものとされた。
伊勢踊りも、掛け踊りの要素をもつ。
②踊り歌の形式からみた踊りの名称。
古い盆踊りでは、男女間や音頭と踊り子の間で歌文句の掛け合いで進行する形式があり、このような踊りも①と別の意味で掛け踊りと呼ぶことがある。
男女間の掛け合いを残す代表例に奄美大島の八月踊りがある。また音頭と踊り子の掛け合いは長野県新野盆踊りなどいくつかの土地で見ることができる。
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