慈悲の聖母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 23:56 UTC 版)
「サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂」の記事における「慈悲の聖母」の解説
サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂には、上記の建築節であげた教会を彩るモザイクや絵画以外にも名物を所蔵している。左袖廊奥にある礼拝堂の祭壇に安置されているイコン『慈悲の聖母』は縦164 x 横116センチメートルという規模のもので、その製作時期は705年 - 707年という古いものである。イコンの寄進者は当時の教皇ヨハネス7世である。大分痛みはひどいが、確認できる図像はいわゆる聖母子像であり、マリアの衣装は豪華絢爛なものである。 ちなみに現存はしないものの、これ以前にもサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂にはとある聖母のイコンがあったらしい。伝説が語るところによればそのイコンは「自らその姿をなした - per se facta est 」、すなわち勝手にどこからともなく出現したという。このイコンについての記述は「640年頃の巡礼記や8世紀にローマで編纂されたギリシャ語写本に見られる」そうである。
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