感染症像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 15:35 UTC 版)
「ヒトメタニューモウイルス」の記事における「感染症像」の解説
このウイルスは、乳幼児の気管支炎の原因としてよく見られるウイルスで、3-6月ごろ(春先)に流行し、生後6ヶ月-2歳までに50%、5歳までに75%、遅くても10歳ごろまでに一度は感染する。一度の感染では十分な免疫を獲得できず、何度も感染する。感染力は強く、高齢者施設や障害者施設でも流行が見られる。コクサッキーウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルスなどと重複感染する事もある。 hMPVは、感染しても多くの人は無症状だったり、「風邪」として終わる。乳幼児、高齢者などの免疫力の弱い人や、心肺疾患の基礎疾患を有する人では、気管支炎、肺炎をおこす。重症例では高熱が5日間ほど続き、喘鳴を伴い、時に呼吸困難をおこす。発熱が長期間続く時は、中耳炎、下気道への細菌感染が併発していることもある。 潜伏期間は4-6日で、ウイルス排泄は、発熱後、1-4日に多く、1-2週間続く。
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