恩物としての球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 04:06 UTC 版)
フレーベルは球を「自然界における完全なる理想形」と考え、第1恩物に選んだ。このように考えた理由として、 球は世界中の国で遊具として広く用いられていること 球は丸いのでよく転がることから、乳幼児の運動に適していること 自然界において、地球・太陽などの象徴となること 円満な人格など、人間精神の理想となること 滑らかで均整の取れた形であり、古来からその美を見い出されてきたこと などを挙げている。 第1恩物としての球は、幼稚園に入園する前の乳幼児の使用を想定し、赤・青・黄・緑・橙・紫の6色の柔らかな鞠である。現代の日本においては、この鞠は毛糸製で、紐付きのものと紐なしのものがある。 本来の第1恩物は、ゆりかごに吊るして使用し、その色や形に惹かれた乳児が触ったり握ったりすることを想定したものであった。しかし、現代は一般家庭で用いられることは稀であることから、幼稚園で導入される。
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