御家流(尊円流)の流行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/29 04:54 UTC 版)
「世尊寺行尹」の記事における「御家流(尊円流)の流行」の解説
室町時代後期に一条兼良が編纂したとされる『尺素往来』によると、「近日は、尊円親王の書が流行の兆しを見せはじめ、全国津々浦々で行われた。(趣意)」とある。また、『六朝書道論』付録の「六名家書談」で日下部鳴鶴は、「徳川末期の書風は尊円親王から出た御家流といふ書風が行はれて居(を)って、当時に在っては、御家流にあらざれば書にして書にあらずといふやうな偏見が一般の頭脳に留まって居ったことは事実である。(中略)当時の公文書は御家流に限られてあったから一般民間の書風も、全然御家流の天下であったのである。」と記しているように、御家流(尊円流)は室町時代後期から明治時代の初期に至るまで全国に広まっていたことがわかる。
※この「御家流(尊円流)の流行」の解説は、「世尊寺行尹」の解説の一部です。
「御家流(尊円流)の流行」を含む「世尊寺行尹」の記事については、「世尊寺行尹」の概要を参照ください。
- 御家流の流行のページへのリンク