待ち伏せ_(映画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 待ち伏せ_(映画)の意味・解説 

待ち伏せ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/24 09:02 UTC 版)

待ち伏せ
監督 稲垣浩
脚本 藤木弓
小国英雄
高岩肇
宮川一郎
製作 三船敏郎
西川善男
出演者 三船敏郎
石原裕次郎
浅丘ルリ子
勝新太郎
中村錦之助
音楽 佐藤勝
撮影 山田一夫
編集 阿良木佳弘
製作会社 三船プロダクション
配給 東宝
公開 1970年3月21日
上映時間 117分
製作国 日本
言語 日本語
配給収入 1億2000万円[1]
テンプレートを表示

待ち伏せ』(まちぶせ)は、1970年3月21日に公開された日本の時代劇映画。製作は三船プロダクション、配給は東宝

あらすじ

物情騒然としてきた天保年間、幕府の陰謀・策略が日夜企てられ、その配下が各所で暗躍していた。

そんなとき、ある浪人の男は❝烏❞を名乗る頭巾の侍から小判百枚での仕事を請け負う。しかし仕事の内容は全く知らされず、指示は「三州峠で待て。峠で何をするかは追って届ける文を見て自分で判断せよ。」という曖昧なものだった。峠に向かう途中の浪人は夫の暴力を受ける薄幸そうな女・おくにを助け峠の茶屋で別れるが、茶屋には不愛想な老主人・徳兵衛、その元気な孫娘・お雪、そして胡散臭い医者くずれの玄哲がおり、おくにはお雪の口利きで茶屋で働くこととなった。やがて茶屋に人が集まってくる。それは威勢のいい渡世人・弥太郎、峠から戻った浪人、そして傷を負った血だらけの二人の男であり、二人は番屋役人の伊吹兵馬と兵馬に捕縛された盗人の辰であった。二人は玄哲らにより手当てを受けるが、兵馬は独善的で猜疑心と小役人根性の塊りのような男だった。やがて浪人と弥太郎は茶屋を離れ入れ違いにおくにの夫の伊太八が茶屋を訪れるが、時を置かずして盗賊の一団が辰を取り戻すべく茶屋に押し入った。実は玄哲は盗賊の首領であり、ある目的のために徳兵衛を騙し茶屋に潜伏していたのだった。玄哲は辰から何者からかの伝言を聞き出すと用済みとなった辰を容赦なく斬り捨て、人質とした4人に「口封じのため明朝に殺す。」と告げる。再び茶屋に戻った浪人は己が❝烏❞の依頼により三州峠を訪れたことを玄哲に語り、玄哲は浪人が目的達成のために送り込まれた❝用心棒❞であることを知った。玄哲は浪人に、己が松本藩取り潰しを企む水野越前守により藩の御用金を三州峠で強奪する密命を帯びていること、その一方で己は越前守の配下でありながらその弱みを握る存在でもあることを語る。やがて御用金行列が峠に近付くなかで浪人に❝烏❞から「玄哲を斬れ」との指令書が届く。これを見た浪人は御用金強奪が真赤な嘘で、全ては玄哲の抹殺を目論む越前守の計略であり、そして越前守こそ❝烏❞であると悟った。間もなく行列は峠に差し掛かり、おなじ頃、盗賊による茶屋の占拠を知り番屋に走った弥太郎も兵馬配下の番屋役人を引き連れて峠に立ち戻った。浪人の言により越前守の企みを知った玄哲は怒り浪人の制止を振り切り配下と共に行列に斬り込むが、行列は越前守の差し向けた偽行列でその荷はただの砂袋であった。己の野望が破れ捕り方からも逃れられないと悟った玄哲は崖を跳び降り自決する。一方、捕り方に取り押さえられた浪人は駆け付けた兵馬の命で解放されたが、その心にはおくにへの想いと越前守に対する憤りが残った。おくにと別れその場から旅立った浪人は、とある原野で越前守こと❝烏❞の一行を待ち伏せると、一瞬のうちに一行を討ち果たし悠然と去って行く。

スタッフ

  • 監督:稲垣浩
  • 製作:三船敏郎、西川善男
  • 脚本:藤木弓小国英雄高岩肇宮川一郎
  • 撮影:山田一夫
  • 美術:植田寛
  • 録音:市川正道
  • 照明:佐藤幸郎
  • 音楽:佐藤勝
  • 監督補佐:丸輝夫
  • 監督助手:安井治
  • 音響効果:西本定正
  • 編集:阿良木佳弘
  • 撮影助手:村野信明
  • 照明助手:土井直之
  • 録音助手:小林尚
  • 美術助手:高山彦三郎
  • 装置:吉田良雄
  • 装飾:佐藤袈裟孝
  • メークアップ:小林重夫
  • 衣裳:池田誠
  • 記録:藤本文枝
  • 殺陣:久世竜、三船プロ七曜会
  • 協力:川中島陣太鼓篠ノ井保存会
  • 現像:東京現像所
  • 整音:東宝ダビング
  • 製作担当者:車田守

出演者

  • 鎬刀三郎[2]:三船敏郎

脚注

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)274頁
  2. ^ 『待ち伏せ』パンフレット(映画予告編では「用心棒」、本編中では名前は一切呼ばれず、聞かれても名乗らない)

外部リンク


「待ち伏せ (映画)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「待ち伏せ_(映画)」の関連用語

待ち伏せ_(映画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



待ち伏せ_(映画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの待ち伏せ (映画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS