征伐準備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 09:04 UTC 版)
その頃、曹操は華北を平定し、烏桓の力を頼んで冀州奪回を目論んでいた袁煕と袁尚の討伐を考えていたが、諸将たちはみな言った。「袁尚らが虜(異民族に対する蔑称)どもに身を寄せたまでのことです。奴らが袁尚を利用することはあっても親しくなることはなく、袁尚らのために我々と争うつもりはないでしょう。いま深く侵入して彼らを征討するならば、劉備はきっと劉表を説得して許を襲撃させるでしょう。万一変事が起こったならば取り返しのつかないことになります。」と。ただ郭嘉だけは、「蛮族は自分達が遠隔の地にいるのを良いことに防備を設けていないでしょう。それにつけこんで不意をつけば、容易に壊滅できます。これを放置したまま南征したりすれば、袁紹に恩を受けた烏丸どもは兵を集めこれを平定するのは難しくなります。劉表に劉備を使いこなす器量はありません。国中を空にして北方遠征に向かおうとも、心配することはありません。」と言い、曹操の懸念をうち払った。また、遠征の際には兵糧輸送が困難であることも懸念されていた。配下の董昭は曹操に進言し、建議平虜・泉州の二つの運河を掘って海へ引き、海上運送・運河を使った兵糧輸送を行ない遠征の支援をした。
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