形態・分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 07:30 UTC 版)
他のキスと非常によく似ており、体形はわずかに縦扁して細長い。第一背鰭は12-13棘条であるが、他のキスは11棘条であるためこの点で区別できる。第二背鰭は1棘20-22軟条、臀鰭は2棘22-24軟条。側線鱗数は79-84、脊椎骨数は39-40。最大で30cmの個体が知られる。 キス類は鰾の形態により種を特定することができる。本種の鰾は、前部から2本の分岐する管が伸び、側面からは腹腔に沿って後方に、複雑に分岐した盲管が伸びている。後部は2本に分かれ、先細りになって終わる。下面からは総排泄孔に管が繋がっている。このような配置はモトギスと似ているが、側面の盲管の分岐は本種の方がより複雑である。 背面は薄茶から暗褐色、腹面はより薄い色で、体側には淡い1本の縞がある。背鰭の鰭膜には、5 - 6列の黒い斑点がある。他の鰭は半透明である。 1861年、テオドール・ギルによって"Synopsis of the Sillaginoids"の中で記載された。タイプ標本は神奈川県産。1913年にPeter Forsskålによりモトギス Sillago sihamaと誤同定されたことがある。英名 "small-scale whiting" は他のキスに比べ鱗が細かいことによる。
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