当初の活動と金融会社への変貌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 01:10 UTC 版)
「南海会社」の記事における「当初の活動と金融会社への変貌」の解説
南海貿易は、1713年のユトレヒト講和条約でスペインとの交渉によってイギリスが得たアシエント貿易権、すなわちアフリカ-スペイン領西インド間の奴隷貿易の権利行使に参入し、利潤を生み出そうとした。かつてこの奴隷貿易は各国商人がスペインと契約していたほか、イギリスは主に海賊を通じて非公式に行なっており、利益が大きいとみられていた。しかしながらこの貿易がうまくいかなかったこと、ならびに試験的に導入した富くじ債が成功をおさめたことなどから、南海会社は金融会社的性格を色濃くしてゆく。 奴隷貿易が成り立たなかったのは、スペインによって認められた貿易量がごくわずかだったこと、また1718年にはスペインとの間で戦争(四カ国同盟戦争)が始まり貿易が成り立たなくなってしまったことなどの理由による。
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