強姦された場合の対処
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:07 UTC 版)
強姦され、腟内に射精された場合は避妊を優先するべきである。被害後、72時間以内に産婦人科を受診し、性感染症と妊娠の検査をする。検査費用は警察へ被害を届け出た場合は、公費負担がある。産婦人科では妊娠防止のため、アフターピル(ノルレボなど)による緊急避妊が行われる。また、この際に同意があれば強姦を証明するのに必要な加害者の陰毛、精液などの証拠収集が行われる。多くの地域で性被害者を支援する機関があり、こうした機関からの紹介や警察の紹介で産婦人科を選択する。 その後のカウンセリングなど精神的サポートも極めて重要である。被害者は強姦時の強い恐怖から、被害後に精神不安定や不眠症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神反応が多くみられ、人間不信に陥ることも多いためである。サポートを1か所で提供しているワンストップ支援センターが全国各地に所在している。 周囲にいる者は、被害者にも責任の一端があったかのような言動は避ける。性被害に遭った被害者に対し、周囲の人間がさらに傷つける言動を行うことは「二次被害」「セカンドレイプ」と呼ばれる。また、本人がすぐに病院や相談機関へ行きたがらない場合は、無理やり連れていくようなことは避ける。
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