帯水層定数、帯水層係数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/24 19:40 UTC 版)
帯水層の性状、すなわち地下水の貯留層としての透水性や資源量を評価する数値として、帯水層定数(または帯水層係数と呼ばれることもある)がある。主に透水量係数と貯留係数の2つで評価し、これに透水係数と有効間隙率を補助的に用いる。 透水係数(Permeability coefficient,またはHydraulic conductivity):一般にKで表す。 単位動水勾配における、単位時間当たりに、単位断面積を流れる水の流量。 透水量係数(Transmissivity):一般にTで表す。 被圧帯水層において、単位動水勾配における、単位時間当たりに、単位層厚(幅の長さ)の帯水層を流れる水の流量。透水係数Kと被圧帯水層の層厚Dとの積である。不圧帯水層の場合は、自由地下水面から帯水層基底までの水深Hと透水係数Kとの積で表す場合もある。 貯留係数(Storativity):一般にSで表す。 被圧帯水層の場合は、 不圧帯水層の場合は、その不圧帯水層の有効間隙率に等しく、比産出率(Specific yield)ともいい、重力排水量(間隙から重力によって自然排出される量)に相当する。 有効間隙率(Effective porosity): 帯水層の中において、流動に関与しうる水の占めている間隙の割合。流動に関与せず保持している水の残留率のことを比残留率(Specific retention)という。
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