市の様子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 00:53 UTC 版)
年2回の市のうち、売買が多かったのは春の市である。2月から3月の岩沼馬市の終了後、1日おいて3月上旬から4月中旬まで開かれた。国分町からは引継ぎのための人が岩沼に派遣された。 『日本山海名物図会』によれば、城下の中心である芭蕉の辻から北に伸びる国分町を上・中・下に分け、場所を1日交代で変えて市が立った。市の初め5から7日は幕府役人が購入し、続いて仙台藩の役人が購入し、それが終わってから一般の取引が許された。馬を買う人の多くは馬喰(仲買)に手数料を払って鑑定と価格交渉を依頼した。 飢饉のときには馬が減るので、馬市も衰え、回復には年月を要した。天明の大飢饉では馬の減少にともない馬喰の不正が増えたという。天保の大飢饉では統計的に馬の数、馬市の売買数の減少が確かめられる。
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