山名の由来と変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 19:12 UTC 版)
873年(貞観15年)の日本三代実録で、飛騨の国司の言葉 大野郡愛宝山に三度紫雲がたなびくの見たとの瑞兆を朝廷に言上した — 『日本三代実録』(873年) が残されており、「愛宝山(あぼうやま)」と呼ばれその当時から霊山として崇拝されていた。平安時代から室町時代にかけて古歌で「位山」と呼ばれ、1645年(正保2年)頃に乗鞍岳と呼ばれるようになったとされている。1829年(文政12年)の『飛州誌』では、「騎鞍ヶ嶽」と記されていた。飛騨側から眺めた山容が馬の鞍のように見えることから、「鞍ヶ嶺(鞍ヶ峰)」と呼ばれていた。日本には同じ飛騨山脈に属する白馬連峰の乗鞍岳をはじめとして同名の乗鞍岳が複数あり、「乗鞍」は馬の背に鞍を置いた山容に由来している。信州では最初に朝日が当たる山であることから「朝日岳」と呼ばれていた。最高峰の剣ヶ峰の別称が、「権現岳」。魔王岳と摩利支天岳は円空が命名して開山したとされている。1963年(昭和38年)11月に乗鞍国民休暇村(休暇村乗鞍高原)の開設に伴い、番所平と金山平と呼ばれていた周辺一帯が乗鞍高原と呼ばれるようになっていった。南北に多数の峰が連なることから「乗鞍連峰」と呼ばれることもある。
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