屯食とは? わかりやすく解説

と‐じき【屯食】

読み方:とじき

とんじき(屯食)


とん‐じき【屯食/頓食】

読み方:とんじき

平安鎌倉時代宮中貴族宴会のとき、庭上下仕えの者に賜る酒食をのせた台。また、そこにのせた食物。特に、強飯(こわめし)を卵形握り固めたもの。

《「どんじき」と発音江戸時代京都公家社会で、握り飯の称。


屯食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 14:04 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

屯食(とんじき)は、平安時代、宮中、貴族の邸宅で饗宴で庭上に並べて下級職員、時に身分ある人に賜った物である。一説に、強飯を握り固めて鶏卵形にしたものであるという。おにぎり弁当の原型ともされている[1]

概要

「屯」は集まるという意味で、100具も200具も並べ立てることによる名であるという。

屯食が何を指すかについては諸説紛々である。「河海抄」によれば、裹飯(カシワ(柏)の葉で包んだ飯)であるという。「台記」春日詣の条には、「屯食十五具、裹飯五百具」と書き分けられているから、別の物であったかという。「貞丈雑記」によれば、強飯を握り固めて鶏卵形にしたもので、「今も公家方にては握飯をどんじきといふ由、京都の人物語せり」というから、近世は握り飯を指したかという。

古くは饗宴のことを屯食といい、「北山抄」の皇太子加元服儀の条の屯食の注には盛屯食と荒屯食との2種ある。「類聚名物考」には、「盛屯食は木型などで打抜いたもの、荒屯食は型なしに盛つたものか」とある。「玉函叢説」には、嫁取りのときに用いる二重の台の下台のないものが古画巻の酒宴の座に見え、しかもその名を伝えないがおそらくこれが屯食であろうという。「類聚雑要抄」には、盛菓子、交菓子の称呼があることから、盛屯食は一種を、荒屯食は種々の物をまぜて、盛ったものであろうという。

出典

  1. ^ 日本大百科全書. “屯食” (日本語). コトバンク. 2021年9月7日閲覧。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「屯食」の関連用語

1
碁手 デジタル大辞泉
74% |||||

2
6% |||||


4
2% |||||

5
2% |||||

屯食のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



屯食のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの屯食 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS