展開型ゲームと標準型ゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 01:24 UTC 版)
「展開型ゲーム」の記事における「展開型ゲームと標準型ゲーム」の解説
標準型ゲームは戦略型ゲームと呼ばれることもあり、各プレイヤーの選択肢の組合わせに対応した利得で表される。例えば「奇数偶数ゲーム」では各プレイヤーの選択肢は偶数か奇数かの2つであり4通りの組み合わせの利得を標準型で表すと図1Bのようになる。ここで一方のプレイヤーが先に選択肢を選び、他方のプレイヤーは何が選択されたかを知らずに自分の選択肢を選ぶと考えると展開型の表現になる。後手の手番での情報集合は2つの分岐点を含んでおり、このゲームは不完全情報ゲームだとわかる。標準型ゲームでの各プレイヤーの選択肢を純戦略と呼ぶ。単に戦略と言うと、各純戦略にそれを選択する確率を与えたものを指す。「奇数偶数ゲーム」の例では例えば、偶数を60%の確率で奇数を40%の確率で出す、というのがひとつの戦略の例である。ゲーム理論の初期の主要な課題は、標準型ゲームでの戦略と平均的利得の関係の解析であり、利得表がわかっていることが前提であった。
※この「展開型ゲームと標準型ゲーム」の解説は、「展開型ゲーム」の解説の一部です。
「展開型ゲームと標準型ゲーム」を含む「展開型ゲーム」の記事については、「展開型ゲーム」の概要を参照ください。
- 展開型ゲームと標準型ゲームのページへのリンク