尿亜硝酸塩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:50 UTC 版)
「尿中一般物質定性半定量検査」の記事における「尿亜硝酸塩」の解説
食物に含まれる硝酸塩が尿に排泄され、硝酸還元能をもつ尿路の細菌により亜硝酸に還元されることを利用した反応である。尿路感染症のスクリーニングにもちいられ、尿白血球陰性かつ尿亜硝酸塩陰性なら細菌尿の可能性は低いと考えられる。 尿亜硝酸塩試験紙の検出感度は、亜硝酸ナトリウムとして0.03-0.15 mg/Lである。感度はあまり高くなく、4時間以上の膀胱内尿貯留時間が必要。 尿亜硝酸塩が陽性となる場合尿亜硝酸塩が偽陽性となる場合尿亜硝酸塩が偽陰性となる場合尿路感染 尿カテーテル(留置されていると一日3〜10 %の割で細菌尿が出現、30日たつとほぼ100%細菌尿陽性。) 不適切な保存による細菌の繁殖 腸球菌のような硝酸塩還元能を持たない細菌は偽陰性となる。 絶食等で硝酸塩を摂取していない場合。 膀胱内の尿貯留時間が短い場合(4時間以上の貯留期間が必要)。 ビタミンC(アスコルビン酸)含有尿で偽陰性となることがある。
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