小茂田浜の歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 08:46 UTC 版)
小茂田浜神社の前の浜には、樋口正毅作の「小茂田浜の歌」の石碑が設置され、元寇襲来の様子が永久に伝えられている。 一. 頃は文永十一の 浪の花立つ神無月 傲慢無礼の蒙古勢 海をおおうて寄せ来る 助國公を始めとし 一族郎党おしなべて 忠義一途の對馬武士 頼む心の一すじは 霰たばしる真剣ぞ 踏み迷わじ弓張の 月日照りそう神州に 一歩も入れじとたゞ進め 進め勇めの号令に 吶喊一声いかずちの 天地にひゞくばかりなり 二. 智勇仁義の名将の 下弱卆のあるべきぞ 忠臣心をあわせるゝ 國の御陵威(みいつ)を楯となし きらめく剣に将を斬り とゞろく蹄に旗を抜き 死して忠戦の鬼となるも 生きて異國の奴となるな 寸歩も去らず戦えど 敵は竹葦と攻めかこみ 流石勇武の英将も いとも手痛き戦に 五丈原頭景落ちて 晝なお暗くなりにけり 三. 中にも斎藤資定は 二つの腕はたゝれても 忠義の二字は凛然と 大喝敵をしりぞけて 頭を岩にふれて死す 散りぎわ潔き山桜 大和心にえみしらは 小茂田の浜を落ちて行く わが日の本の光こそ 実に國民の亀鑑なれ
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