小徐本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:07 UTC 版)
弟の徐鍇による『説文解字繋伝』の方が先に成立した。「説文解字通釈」30巻、「部叙」2巻、「通論」3巻、「祛妄・類聚・錯綜・疑義・系述」各1巻の全40巻から構成されるが、巻25は早く失われ、現行本の巻25は大徐本によって補ったものである。「通釈」では各漢字のもとの説文の解説の後ろに「臣鍇按」や「臣鍇曰」として徐鍇による伝が加えられている。なお、現在伝わる小徐本は全て北宋の張次立の校訂を経ており、「臣次立曰」として彼の注記が加えられている字、さらには彼もしくは後世の人々が大徐本から補った字や注釈もある。小徐本の伝本には紀昀の家蔵本をもとにした『四庫全書本』、それをもとに刊行されたとされる『汪啓淑本』(1782年)および馬俊良の『龍威秘書本』、1894年に刊行された『祁寯藻本』、四部叢刊に収められた『述古堂本』などがある。
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