小プリニウス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:52 UTC 版)
詳細は「Pliny the Younger on Christians」を参照 小プリニウス(61年頃 - 113年頃)の『書簡集』は「当時のローマ社会を知るうえできわめて重要な史料である。」 この『書簡集』の第10巻は皇帝トラヤヌスとの往復書簡集で、小プリニウスはローマ帝国のビテュニア属州総督として皇帝に報告し、その指示を仰いでいる。その中の西暦112年ごろの往復書簡は、皇帝礼拝を拒否しキリストを崇拝するキリスト教徒に対する処置に関するもので、キリスト教史として貴重な史料である。しかしこれには史的イエスについての情報はなく、イエスが実在の人物だった証拠にならないと見なされている。例えばシャルル・ギニュベール(フランス語版)は『福音書』に描かれているイエスが1世紀のガリラヤで生きて活動していたことについては疑っていないが、小プリニウスのこの手紙に関してはイエスが実在した証拠としては認められないと判断している。
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