小アグリッピナとの対立、死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 18:02 UTC 版)
「ティベリウス・クラウディウス・ナルキッスス」の記事における「小アグリッピナとの対立、死」の解説
タキトゥスによれば、アグリッピナは同僚の解放奴隷パッラスと不倫関係にあったらしく、この不義をクラウディウスに暴露する事によりアグリッピナとその息子ネロを失脚させる陰謀をめぐらせており、その旨を公然とブリタンニクスの前で語ったと言う。タキトゥスの記述ではいかにも妻アグリッピナに対してクラウディウスが受容的な性格であったかのように書かれているが、スエトニウスとカッシウス・ディオは逆にクラウディウスが妻の不倫をブリタンニクスから聞き及んで、妻のアグリッピナを公然と処罰する意志を明らかにしたと書いている。 いずれにせよアグリッピナは先手を打って、表向きは痛風の治療のためと称してナルキッススをカンパニアへと追いやる事に成功、そしてクラウディウスを毒殺した。そして彼がローマに戻ってくるとすぐに投獄、クラウディウスの死から2週間も経たないうちに処刑した。投獄される前にナルキッススは、ネロによって悪用されるのを防ぐためにクラウディウスの文書を全て燃やしたと言う。
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