専門用語の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:25 UTC 版)
科学分野などの専門用語にも、類例がある。その分野の進歩に伴って、概念が変化した、あるいは理解が深まることで意味をなさなくなったなどにより、使われなくなった語がある。 たとえば生物の分類学は、当初は人間に近しい生物が主体であったため、動物では脊椎動物、植物では種子植物のみが詳しく、それ以外のものはその多様さにかかわらずひとまとめにされた。動物ではこれは無脊椎動物、植物では隠花植物という。いずれも現在の生物学的には意味をなさないものと考えられている。ただし前者はその便利さから現在も使われているのに対して、後者は使われる機会がほとんどなくなっている。 かつて唱えられたが、誤りであったことが判明した仮説や用語もある意味ではこれに類する存在である。それらは科学史の中で語られることしかなくなる。たとえばフロギストン説、天動説などはこれに当たる。逆に正しいことがわかっても、当たり前になってしまえば科学用語としては使われない。地動説や後成説はこれに近い。
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