富貴 (寄席)
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富貴(ふうき)は、かつて存在した上方落語の寄席。昭和初期から30年代にかけて京都市新京極に、明治から大正にかけて大阪市天王寺区上本町に同じ名の寄席が存在したが、両者は互いに無関係である。
新京極の富貴
「富貴亭」あるいは「富貴席」とも呼ばれた。
富貴とは表裏一体の商売をしようという意味である。
当初は落語や漫才の劇場・寄席だったが、戎橋松竹の後継として千土地興行が開設した京洛劇場の人気で客入りが悪くなり、剣劇や実演を主体に演芸を取り混ぜた興行を行った末、1958年12月中席で演芸興行を打ち切る。その後ストリップ劇場に転換し、閉館した。2009年現在はマツモトキヨシ京都新京極店になっている。
寄席の楽屋が小さいことで有名だった。夢路いとし・喜味こいしや三代目桂春団治等の修行の場所でもあった。
上本町の富貴
正式名は「富貴席」。明治から大正時代において「浪花落語反対派」の拠点定席の一つであった。
出典
- 『桂米朝集成』桂米朝(岩波書店、2004年(平成16年))
- 『あんけら荘夜話』桂文枝(青蛙房、1996年(平成8年)、ISBN 4-7905-0285-6) webダイジェスト版1 webダイジェスト版2
- 米朝よもやま噺 - 朝日放送ラジオ 米朝よもやま噺2006年5月28日放送分
「富貴 (寄席)」の例文・使い方・用例・文例
- 富貴の家に生まれた
- 富貴に淫する
- 富貴に淫せず
- 彼は富貴の家に生まれてのんびり生い立った
- 彼は勉強に依って富貴を致した
- 良心を犠牲にして(悪いことをして)富貴になる者がある
- 人は富貴に生まれたからとて必ずしも不幸だとは限らぬ
- 結局富貴に生まれるのは不幸のうちさ
- 健康は富貴の上
- 彼は富貴に生まれた
- 僕は富貴よりもむしろ名誉を選ぶ
- 富貴になる
- 富貴に生まれる
- 不幸にして富貴に生まれた
- 富貴に生まれて大成する者は世に稀だ
- 富貴に淫す
- 彼は不幸にして富貴に生まれた
- 富貴は誇るものじゃない
- 健康は富貴に勝る
- 人は権力と富貴があれば他のことはもちろんこれに伴う
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