家畜化された昆虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:46 UTC 版)
カイコは絹の生産(養蚕)のために家畜化された昆虫であり、野生動物としては生息しない(そのため家蚕(かさん)とも呼ばれる)。また野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物として知られ、人間による管理なしでは生きることができない。カイコを野外のクワにとまらせても、餌のクワの葉を探さないまま餓死したり、体色が目立つ白であるためにすぐに捕食されたり、腹脚の把握力が弱いため容易に落下したりして、すぐに死んでしまう。成虫も翅はあるが、体が大きいことや飛翔に必要な筋肉が退化していることなどにより、羽ばたくことはできるが飛ぶことはほぼできない。 他に家畜化されている昆虫としては、セイヨウミツバチ(養蜂)、コオロギ(食用)、ナミテントウ(天敵製剤)などがある。
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