客家圍楼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 22:36 UTC 版)
よく知られている土楼(円形のものは円楼、正方形など四角形のものは方楼)と呼ばれる独特の集合住宅は、客家人全体の習俗ではなく、福建省の一部山間部の客家人だけに見られるもので、外部からの襲撃を防ぐために作られており、一族がまとまって居住している。また、広東省や香港では「圍」と呼ばれる、城壁のような壁の中に村を築く方法も取られていた。このことから客家の間には、他の漢民族と比べ規律を重視する気風が生まれた。 米中国交樹立前のアメリカ合衆国は、中国の衛星写真を解析した際、円楼の外見の形状をミサイルサイロと誤認し、中国大陸に大規模な核基地が建設されているのではないかとの疑念を、1985年まで抱いていた。 2008年7月、「福建土楼」としてユネスコの世界遺産に登録された。
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