実用的なビザンチン・フォールトトレラント性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/24 09:58 UTC 版)
「ビザンチン将軍問題」の記事における「実用的なビザンチン・フォールトトレラント性」の解説
ビザンチン・フォールトトレラント性のあるレプリケーションプロトコルは、かつてはコストがかかりすぎて実用的でないとされていた[要出典]。1999年、ミゲル・カストロとバーバラ・リスコフは、"Practical Byzantine Fault Tolerance" (PBFT) アルゴリズム(実用的ビザンチン・フォールトトレラント・アルゴリズム)を提唱した。これは、ミリ秒以下のレイテンシを加えただけで毎秒数千の要求を処理できる高性能なビザンチン状態機械のレプリケーションを提供する。 PBFTの登場でBFTレプリケーションの研究が活発化し、Q/U、HQ、Zyzzyva、ABsTRACTsといった低コストで性能を向上させるプロトコルや、Aardvarkのように堅牢性を向上させるプロトコルが登場した。 UpRight は、そういった研究成果を取り入れて開発されたオープンソースのサービス構築用ライブラリである。"up" は故障や障害が発生しても動き続けること、"right" は正しい動作を続けることを意味する。 BFT の応用例としてビットコインがある。Peer to Peer の電子マネーシステムであり、一連のHashcash風のproof-of-workを並列的に生成する。この一連の proof-of-work はビザンチン将軍問題を解く鍵である。
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