宜野座カーブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:25 UTC 版)
沖縄県立宜野座高等学校野球部監督の奥浜正が選手に伝える特殊なカーブであり、強烈な縦回転が特徴。第73回選抜高等学校野球大会に21世紀枠で出場した比嘉裕の持ち球として話題となった。 内から外へシュートの捻転を行い人差し指で縫い目を切り、強烈な回転をつける投法で投げられる。奥浜はかつて経験した円盤投げを思い出し、その原理を応用してこのカーブを開発した。変化方向と逆に腕をひねるため「ありえない」「ケガをする」と批判も多かったが、奥浜は「本来、ボールを投げた後は腕は外側に向く。むしろ普通のカーブは、内側にひねってしまっている。宜野座カーブは理にかなっているボールだと思うんです」と主張した。 この球が有名になると、多い年には奥浜のもとに50人近くの指導者が全国から「教えてほしい」と訪れたが、時間をかけて投手にゆっくりと染みこませる変化球であったため、他校ではほとんど定着しなかった。 2019年5月時点で58歳となり高校の定年が近付き、腎臓の持病により私立高校で指導を続ける見込みも薄い奥浜は宜野座カーブの技術の断絶の恐れを案じていた。
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