定数が2名以上の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/29 08:01 UTC 版)
二回投票制は主に小選挙区制において用いられるが、公職者を2人以上選出する選挙(大選挙区制)においても採用されることがある。この場合、例えば総投票数を「定数+1」で割った商(これをクォータ(英語: Quota)という)を求め、それを上回った候補者をまず先に当選とする方法が考えられる(定数が2なら、3分の1以上を上回った候補者を当選とする。2人の候補者が3分の1を上回った場合、3位の候補者が3分の1を上回ることはありえないため)。そしてここで当選者が定数を下回った場合は、先に当選した者以外の候補者のあいだで残る議席をめぐる決選投票を行うことになる。これは比例代表制の一種である単記移譲式投票を簡略化し、二回投票制で行うようなものである。大選挙区制における二回投票制はスイス連邦議会の全州議会(上院)選挙やイランのイスラーム諮問評議会(国会)選挙で行われている。またリヒテンシュタインの国会では政党名簿比例代表が採用されているが、第1回投票で泡沫政党(8%を得られなかった政党)をふるい落とし(この考え方は阻止条項に近い)第2回投票で残った政党どうしで非拘束名簿式比例代表制に基づく選挙を行う。
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