協和音と不協和音
協和音と不協和音(きょうわおんとふきょうわおん)の項目では、何が協和音や不協和音とされるのかを解説する。
解説
協和音(きょうわおん、英:consonance)とは協和している音(音程または和音)のこと。不協和音(ふきょうわおん、英:dissonance)とは同時に響く2つ以上の音が〈協和〉しない状態を意味する。
西洋古典音楽において協和音とされてきた音程は、振動数比が単純な整数比に近い音程だったことがわかっており、例えば完全一度(振動数比は1対1で完全に同じ音高)、完全八度(振動数比は1対2)、完全五度(振動数比は2対3)、完全十五度(振動数比は1対4)、完全四度(振動数比は3対4)などがある。
他に長三度や短三度も協和音にされることもあるが、特に短三度は低音域では不協和音と見なされるように、振動数比が同じでも音高によっては協和音とされない場合もある。
また、どこまでを協和音として、どこまでを不協和音とするのかについては、学説的な立場によって捉え方に違いがあり統一されていない。
協和和音、不協和和音
協和和音(きょうわわおん、英:consonant chord)とは、協和する和音のことであり、協和音程(一般に、完全1,4,5,8度、長短3,6度)のみからなる和音である。単に協和音ともいう。
不協和和音(ふきょうわわおん、英:dissonant chord)とは、不協和音程を含む和音のことである。
完全協和音程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:26 UTC 版)
完全ユニゾン the perfect unison は音が薄いため、通常はフレーズの最初や最後のみに用いられる。 完全8度 the perfect octave の使用は完全ユニゾンに準じるが、音はユニゾンほど薄くはならない。 陰伏8度 hidden octave(並達8度)は終止部分以外では避けられる。 完全5度 the perfect octave は独特な癖のある響きをもち、3度や6度を主とする和声とは相性が悪い。和音の根音を含む平行5度は使用できない。しかし、後続の5度音程の片方または両方が非和声音(第6音、第7音、その他)であれば許される。両声の反行 contrary motion の過程で生じる5度や、伝統的なホルンの5度 horn fifth は使用可能である。 完全4度 the perfect forth は2声の和声では不協和音程である。
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